SwitchBot を用いた家の照明の自動化

ark B
7 min readDec 11, 2019

おうちハック3

でんきをパチパチ

我が家の備え付けの照明は交換できない特殊なタイプのものでリモコン式でもなかったため、毎晩夜寝るときはわざわざ照明を立って消しに行く必要があった。

そこで SwitchBot という指でボタンを押す動作をしてくれる IoT アクチュエータを購入して、その照明の点灯の自動化を試みることにした。

スマホアプリからパチパチ

まず上記 SwitchBot を家の照明のスイッチに取り付けたらすぐできるのがスマートフォンアプリから照明を点けたり消したりすることである。

ただ、残念なのがアプリの起動までの時間がモッサリしすぎててこの方法は正直ユーザー体験としてはあまり旨味が感じられなかった。

スマートスピーカーからパチパチ

そこで次に思いつくのがスマートスピーカーとの連携である。スマートスピーカーとの連携には次のようなスマートリモコンが必要となる。

SwitchBot スイッチボット スマートホーム 学習リモコン Alexa — Google Home IFTTT イフト Siriに対応 SwitchBot Hub Mini

Alexa, Google Home, Siri などのスマートスピーカーに繋げると声で「でんきつけて」と伝えるだけで照明を点けることができる。

便利な点としては、朝の着替え途中や帰宅後の買い物袋を両手に持ちながらといった両手が塞がっている場合、朝寝ぼけて布団から出ずにグズグズしていたい場合など、圧倒的に声で照明を点けたり消したりできた方が色々と捗る場面がある(スマートスピーカーの代えがたい利点である)

失敗した点としては、スマートスピーカーの設定画面でリビングにある照明に名前を付けろと言われたので、「リビング」という場所にある照明だったのでその名前を「リビングの電気」と名付けてみた。

すると、「リビング」にある「リビングの電気」という照明なので、それを消すためには「リビングのリビングの電気を消して(えっなにこれ?)」と言わないとスマートスピーカーが電気を消してくれないというまぬけな事態に陥った。

まるでコントのような出来事だが、この手のことはおうちハックとしてはあるあるで、最初ツールを使いこなせない試行錯誤の時期にはまぬけを連発しながら、徐々に使い勝手を良くしていくフェーズがどうしても必要なのである。

上記の電気消して問題も今では「リビングの電気」を「おやすみ」というキーワードに紐付け設定することで、寝る前にボソッと「おやすみ」と言うだけで電気をパチパチ消してくれるように上手く調教済みである。

無言でもパチパチ

人間とは欲深いもので、一度こうした便利さを手にするとより便利な状況を期待してしまうものらしい。

スマートスピーカーから電気を点けたり消したりできるようになった後でふと思ったのが「そもそも声出すという行為自体めんどいな」ということである。

理想を言うと「家帰ってきたら何も言わなくても勝手にパチパチっと電気消して、家から外に出たら何も言わなくても勝手に消してくれたらいいのに…」と思った。

で、そうする方法としては次のようなものがあった。

まず IFTTT という多種多様なモノ・コトが自動化できる WEB サービスに SwitchBot を繋げる。

その次に IFTTT のサービスにある Android Device というサービスで、「もし Androidスマホが家の○○という名前の WiFi に繋がったら家の照明を ON にし、WiFiから接続が切れたら OFF にする」という自動化レシピを設定する。

こうすると平日など夜に仕事から家に帰った際にスマホが WiFi に繋がると家の照明も自動につき、家から出る際に自動で消えるようになる(実際ちゃんと動く)。

そこにスマートスピーカーに声で依頼するというめんどくささはない。我々コミュ障どもは心のなかで勝利の雄叫びを上げた(もちろん声は出さずに)

ただこの方法の欠点として、例えば休日など明るい時間に家に帰ることがある場合も勝手に家の明かりを点けられてしまうということがある(それなりに致命的な不便さ)

一方その欠点には解決策が提案されていて、Meshというアプリで IFTTT の発動時間に制限を加えることで、例えば「夜(18:00–6:00)の間にWiFiに接続したら照明をONにする」という少し凝った制御が可能になる。

ただ Mesh を用いた回避策の欠点としては、Android上で Mesh が起動されていないと上手く動作しない(動作してもとても時間がかかる)という点である。

実際に Mesh + IFTTT の運用を1週間程度した結果、動作しない日が頻発したため、実運用としては、若干不便はあるものの上記 IFTTT(Android DeviceのWiFi接続ON/OFF)での照明の自動化が一番ミスなく動作してくれるというところに落ち着いた(欠点は許容しつつ運用している)

まとめ

実際に使ってみた印象として、照明のON/OFFの自動化は一度導入すると便利さを実感できる。今では生活に不可欠なツールの一つになっている(手やリモコンで電気つけるのめんどうである)

当たり前だが照明のON/OFFのような何度も何度も同じ内容を繰り返す動作はどしどし自動化してった方が、実感として生活の幸福度は上がっていくと感じた。

つまり、行き着く先は怠惰スーツ※なのではないだろうか。

(※封神演義という漫画に出てくる温度湿度呼吸等を自動的に調整するひたすら眠り続けることに特化した怠惰を究めし者が身につけるスーツ)

怠惰スーツ(封神演義より引用)

封神演義 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:藤崎竜
  • 出版社/メーカー: 集英社

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ark B

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