おうちハック2
加湿と結露
先の記事では加湿したことで風邪をまぬがれることができた点について紹介した。
では、これで全てが解決かというとそうではない。理由としては部屋を加湿しすぎると窓や壁などが結露するためである。結露することで部屋の壁紙が剥がれやすくなったり、窓枠の木の部分が湿気て傷んだりしてしまう。
つまり、加湿はすればするほど良いというわけではなく、「適度に加湿させつつ、但し結露が生じるほどの加湿はしない」ように留めるのが良いと考えられる。
適度な加湿とは
では、適度な加湿とは何かというと「加湿 適度」とかでググると次のようなページが出てくるので、これはもう 40% ~ 60% の範囲だね。うんうん。いやーグーグル先生が適度だって言うんだから仕方ないわー(脳死ムーブ)
というのは置いといて一応半年程度部屋の湿度をモニタリングした肌感としても、夏場に湿度60%超えてきたあたりから湿気による不快度は増していたし、冬になって 40% を切ってきたあたりから乾燥による咳込みが増えたように感じた。
もちろん 40% とか 60% という数字には何も意味はないが、だいたいの目安としては信じても良さそうな数字だと思う(目安)
結露が生じない湿度とは
結露が生じない湿度を見積もる方法としては、湿り空気線図を見ればよい。
例えば「 25℃ くらいの部屋で 50% まで加湿がされたとする。湿り空気線図を下図のような矢印に沿って見ることで、加湿後に部屋の温度として 14℃程度より低い温度にならなければ結露は発生しなそう」ということがわかる。
上の例より、結露が生じない湿度を見積もるために必要な情報としては次の3点ということが分かる
- ①加湿後に部屋の温度が何度まで下がるかという温度(℃)
- ②加湿中の部屋の温度(℃)
- ③加湿中の部屋の湿度(%)
ここで、おうちハック済みの我が家では②加湿中の部屋の温度(℃)はエアコンで制御でき、③加湿中の部屋の最大湿度(%)も加湿器で制御できるため、つまり「①加湿後に部屋の温度が何度まで下がるかという点さえ予想できれば、あとは結露しないように加湿して(③をコントロールして)いくだけ」ということがわかる。
上の例だと部屋が朝方冷え込んだとしても 14℃以下にならなければ結露が生じない加湿(25℃、50%)ということになる。
朝方の温度の予想
それでは朝方の冷え込んだ部屋の温度の予想はどうするかというと「モニタリングしている部屋の温度データからおおよそ毎日の下がり具合を予測していけばよい」と考えている。
例えば、下図にあるような直近1ヶ月分の部屋の温度モニタリングデータから朝方の部屋の温度を抜き出し、その 移動平均 でもとって単純に明日の朝の部屋の温度予測してやれば良い(ここにそこまでの精度は不要)
以上を考慮した上で加湿する際の部屋の温度と湿度を制御してやりさえすれば、朝方になって窓が結露で湿っている等の惨事も防げるのではないかと思う。
ただし実際として今シーズンは朝方まだ結露するほど冷え込みは見せていないので、実践投入としては年末か来年あたりを予定している。もし誰か実戦投入したら結果だけこっそり教えてほしい。