ポッドキャストの収録・編集のチェックリスト

音の良いポッドキャストを目指して

はじめに

2020年8月末からポッドキャストの配信を始め、2020年9月20日に Ep. 2 の配信を行った。

ポッドキャストの配信の動機や手順については下記ブログにまとめたので、ポッドキャスト配信に興味ある方はそちらをご覧あれ。

個人的に日々の散歩や料理、作業時間にポッドキャストを聴いている。ポッドキャストの大事なポイントの一つに「音の良さ」があると思う

例えば、声が小さくて聞き取りにくかったり、音が割れていたり、ノイズが混じっているようなポッドキャストは内容が聞き取れなかったり、長時間聴いていると耳が痛くなったりして、音声メディアとしての体験が損なわれてしまうものである。

どんなに内容が良くても音が悪ければ長期的に聴いてもらことが難しくなる(のではないかと思う)。

私自身、あらB.fm のポッドキャストの配信のために音声の収録および編集を行なっている。

その際、音声の収録および編集において、音の良いポッドキャストを配信するために優先度のようなものあるような気がしたので、こちらにリスト形式で簡単にまとめておこうと考えた次第である

※私自身まだポッドキャスト配信ビギナーなので、そんなに音質マニアのような内容は書けないし書く気もないので、ポッドキャスト音質マニア寄りの内容を期待される場合は、TCFM の記事「音の良いポッドキャストを録音するために ― Turing Complete FMの収録テクニック」 を参考にするとよいと思う

編集よりも収録時が勝負

上記ブログでも書いてある通り、「何よりもまず良い音を収録することが重要で、あとで悪い音源をいくら編集して加工したとしても限界がある」という点である。つまり、ざっくり優先度を書くと次のようになると思う。

優先度

  1. ☑ 良い音を収録すること
  2. ☑ 収録した音をいい感じに編集すること(マスタリング)

また、1. 良い音を収録することのために「良いマイクを使う」や「小声でボソボソ話さずしっかりと大きな声で話す」や「極力ノイズの入らない静かな環境で収録する」など Tips がいくつかある。その Tips を優先度を付けて書くと次のようになると思う。

優先度(1. 良い音を収録すること)

  1. ☑ 小声でボソボソ話さずしっかりと大きな声で話す(マイクと近い距離で話すなども含め)
  2. ☑ 極力ノイズの入らない静かな環境で収録する
  3. ☑ 良いマイクを使う

よくポッドキャスト配信で機材紹介などで高価マイクを使うべしと書いている記事も多く見受けられる(しそれはそれで正しい主張だと思う)。

しかし、あらB.fm の Ep. 1Ep. 2 の2人の生音源を編集してみて感じた印象としては、断然「良いマイクを使うことよりも小声でボソボソ話さずしっかりと大きな声で話す」ことが大事だと感じた

上記3項目を Ep. 1Ep. 2 のゲストで比較した表を示すと以下。評価は、秀、優、良、可(Excellent, Very good, Good, Fair)の4段階である。

Ep. 1 モラズさんの音声はマイクは数千円のヘッドセット付属のものでイマイチだが、大きな声で収録されており、音量レベル調整にそこまで頑張らなくても良かった(背景音のノイズ除去だけで配信できた)。

一方 Ep. 2 のうっしーさんの音声はマイクは2万円弱の良いマイクを使っているものの、全体的に声がボソボソと小さかったため、編集で無理やり音量レベルを増幅させる必要があった。その副作用としてどうしてもちらほら息遣いが目立つ部分が残る音声となり、若干残念な部分が残るなどした。

ただ、上記 Ep. 2 のうっしーさんの例にある通り音声が小さかったり、Ep. 1 のモラズさんの例にある背景音のノイズが乗ってしまったりした場合の救世主となるのが「2. 収録した音をいい感じに編集すること(マスタリング)」である。

2. 収録した音をいい感じに編集すること(マスタリング)においても「イコライザー(EQ)」、「ノーマライズ」、「コンプレッサー」、「音圧・音量調整(必要に駆られて最低限だけ)」、「ノイズ低減」などこれまた細かい Tips がいくつかある。その Tips を優先度を付けて書くと次のようになると思う。

優先度(2. 収録した音をいい感じに編集すること(マスタリング))

  1. ☑ ノイズ低減
  2. ☑ 音圧・音量調整(必要に駆られて最低限だけ)
  3. ☑ コンプレッサー
  4. ☑ ノーマライズ
  5. ☑ イコライザー(EQ)

基本ベストは 1. ノイズ低減 だけで聴きやすいポッドキャストの音声になることだと考えている。

もちろん 2. 以下はしないで聴きやすいポッドキャストになるのであればその方が良いが、残念ながらアクシデントとして収録された音声が小さかった場合(2. 音圧・音量調整)や途中まで大きな声で話していたのに途中で小さな声でボソボソと話してしまった場合(3. コンプレッサー, 4. ノーマライズ)などそれぞれマスタリングでの音声加工が必要となる。

理想として 1. ノイズ低減 だけで聴きやすいポッドキャストになることと言ったものの、実際 あらB.fm のポッドキャストでは 1–5 の処理を全部入れて編集を行っている(※ただし、私自身マスタリングについて知見が少ないためこれが正解かどうかは不明である。不必要な処理も含まれている可能性も高い点、注意が必要である)。

理由としては、理想的な収録をすることが至極難しいためである。

基本的に普通の防音など処理をされていない部屋で、それなりのマイクを使って、普段から話すことに慣れていない素人2人が呑み屋でくだを巻くように話すコンセプトのポッドキャストである。理想的な収録環境を実現することは非常に難しいのである。

そのため音の良いポッドキャストを目指して、マスタリングをそれなりにしっかり実施することも大切だと考えている。

マスタリングツール

残念ながら私自身音質マニアでもなく耳が良いわけでもないので、収録した音をいい感じに編集するために極力安直に使えるようなツールを使うようにしている

iZotope 社の製品を推している理由は、これまでマスタリングの専門家が良い耳や技術を駆使して良い音を作っていた過程を、何も考えず音声データを入力すると機械学習や人工知能の技術を用いて自動で処理するべきノイズ除去やイコライザー処理を行ってくれるツールらしい(プロが聴いても気持ち悪いくらい簡単に無難な良い音が作れるらしい)と音楽関係の方からおすすめされたためである。

私と同じように全く音質マニアじゃないけど、それなりに良い音でポッドキャストを配信したいという方は導入してみるのも一案かと思う(※それぞれツールの費用がかかるので導入は自己責任でご検討あれ)。

感想・まとめ

正直、音の良いポッドキャストを目指してはいるものの、私自身素晴らしい収録環境もハキハキ話す滑舌も凄腕の編集技術も良い耳もないので、ポッドキャストの収録・編集について一つ一つ優先度をつけて取捨選択していくことが大切だと考えている。

しかブログで書いた通り「ぜひもっといろんな人にポッドキャストを気軽に始めてほしい」という気持ちは変わらないので、あらB.fm 自体もたった2回しか配信しておらず非常に拙い経験・技術しかないながら今回のようなチャレンジングな記事を書いてみた。

ぜひこれからポッドキャスト始めてみようかなと思われる方々の参考になれば幸いである

※もしコメント等あれば Twitter ハッシュタグ #arkbfm まで

わくわくすることを じゆうに すきほうだいに

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